ドナルドトランプがTwitterで複数のクライアントを使っているのは「影武者」がツイートしてるから説

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昨年10月、ヒラリー・クリントン大統領候補との激戦の末当選し、今月20日より正式に就任が決定したドナルド・トランプ次期大統領ですが、彼はツイッターのヘビーユーザーとしても知られています。

世界のトップがツイッタラーと言われると少し不安な気もしないでもないですが…しっかりと情報発信の場を設けているところは評価するべきでしょう。

そんなドナルド・トランプ氏のTwitterアカウント「@realDonaldTrump」ですが、実はTiwtter for AndroidTwitter for iPhoneなどの複数のTwitterクライアントを跨いで投稿していることが判明しています。

現地メディアや同国のユーザーによれば、『過激なツイートは(本人の)Androidからで、そうでないツイートは(スタッフの)iPhoneから』とのこと。

氏のタイムラインを遡ってみると確かにiPhoneからのツイートは穏やか口調のお知らせ的なものが多い気がします。

この件に関して英語圏版Stack Overflowのデータ統計専門家のデイヴィッド・ロビンソン氏が統計結果を公開していますので日本語でご紹介します。

Text analysis of Trump’s tweets confirms he writes only the (angrier) Android half – Variance Explained
http://varianceexplained.org/r/trump-tweets/

ツイート時間帯

ロビンソン氏はR言語のTwitterライブラリ「twitteR」を利用し、トランプ氏のタイムラインを取得しました。

library(dplyr)
library(purrr)
library(twitteR)

# You'd need to set global options with an authenticated app
setup_twitter_oauth(getOption("twitter_consumer_key"),
                    getOption("twitter_consumer_secret"),
                    getOption("twitter_access_token"),
                    getOption("twitter_access_token_secret"))

# We can request only 3200 tweets at a time; it will return fewer
# depending on the API
trump_tweets <- userTimeline("realDonaldTrump", n = 3200)
trump_tweets_df <- tbl_df(map_df(trump_tweets, as.data.frame))

# if you want to follow along without setting up Twitter authentication,
# just use my dataset:
load(url("http://varianceexplained.org/files/trump_tweets_df.rda"))

続いて、トランプ氏のツイートの中からAndroidからのものとiPhoneからのものを抽出します。WebやiPadからのツイートもあったようですがごく少数のため今回は無視とします。

library(tidyr)

tweets <- trump_tweets_df %>%
  select(id, statusSource, text, created) %>%
  extract(statusSource, "source", "Twitter for (.*?)<") %>%
  filter(source %in% c("iPhone", "Android"))

日付計算のlubridateライブラリとデータを可視化するscalesライブラリを使い、ツイートした時間帯の統計を取ります。iPhoneからのツイートは628件、Androidからのツイートは762件だったとのこと。

library(lubridate)
library(scales)

tweets %>%
  count(source, hour = hour(with_tz(created, "EST"))) %>%
  mutate(percent = n / sum(n)) %>%
  ggplot(aes(hour, percent, color = source)) +
  geom_line() +
  scale_y_continuous(labels = percent_format()) +
  labs(x = "Hour of day (EST)",
       y = "% of tweets",
       color = "")

結果としてはこんな感じ、赤線がAndroidで青線がiPhoneです。

iPhoneは10時ごろから昼間にかけて最もツイートが多いのに対し、Androidからは朝方に頻繁にツイートされているのがわかります。

リツイートの方法

トランプ氏は既存のツイートをリツイートする際、RTボタンを押すのではなくRTと付けてツイート内容をクオートで囲みます。これはおそらくトランプ氏の癖なのでしょう、クライアント毎の分布は以下の通り。

赤がクオートで囲んでいない通常のRT、青がクオートで囲んだRTです。グラフから分かる通り、トランプ氏の癖ともいえるクオート付きリツイートはほぼAndroidからであることが判明します。

画像/リンク付きツイート

トランプ氏のツイートの中でWebサイトのリンクや画像のリンクが付けられたツイートはこのようになっています。

画像/リンク付きのツイートは圧倒的にiPhoneが多いです。これは氏が告知などのツイートをする際に画像を付ける場合が多いからで、よりスタッフによるツイートの疑いが深まります。

ツイートに頻出する言葉

トランプ氏の過去のツイートの中で使われた単語はこんな感じ。一位は「ヒラリー」二位は「#trump2016」(自身のハッシュタグ)で三位は「crooked」(クリントン氏を批判する際に使った言葉)と、わかりやすく分布していますが、これらをクライアント別に分けてみましょう。

結果はこの通り、2つのクライアントのツイート数は大差ないのにも関わらず、「badly」や「crazy」などのネガティブなワードはAndroidに集中し、iPhoneではハッシュタグがほとんどであることがわかります。

まとめ

この統計結果を見る限りiPhoneの方では影武者がツイートしていることは間違いなさそうです…トランプ恐るべし。

今後もしばらく(Androidからの)彼のツイートに世界が振り回されるのでしょうか?